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| 1)グラスウール(ガラス繊維) | 無機質 | フェノール樹脂で成型 | 耐熱性530℃ | ┐ | |
| 2)ロックウール(セラミック繊維) | 無機質 | フェノール樹脂で成型 | 耐熱性644℃ | ┼ | 熱間加重試験 | 
| 3)セルロース(天然木質繊維) | 有機質 | ホウ素系薬品混入 | 耐熱性*測定不能 | ┘ | Jis A9504 | 
| 4)硬質発泡ウレタン(有機溶剤) | 有機質 | 難燃3級 | 火に弱い.火災事故に注意 | ||
| *難燃3級 融点 ℃ 2092 沸点 ℃ 4000 | |||||
| .断熱性の高い、繊維系断熱材の見分け方(硬質ウレタンを除く) 1)密度(kg/m3)が高いほど良い・・・・・・・・・・・・・・・・断熱性能が向上 2)繊度(繊維の太さ)が細くなればなるほど良い・・・・弾力性(復元力)が良くなる。 3)樹脂付着量が多いほど良い。ロール状よりバット状製品。 ロール製品は圧縮して巻きとりやすくするため、樹脂付着率を下げて軟らかく成型。板状と比べて復元性が弱い。 4)表皮のついたもの、またはボード状断熱材は、施工に際して目地部分、他材料との接点に隙間が生じやすく、結果として全体の断熱性能の低下を招くことになりますので、コーキング等を行い、注意深い施工が必要です。コーキングとは火と紫外線に弱いため、経時収縮等の欠陥を考慮した施工が大切です。 5)通気性・・・密度16kg/m3以下の低密度品は、内部通気性があり、通気による著しい性能降下を引起す恐れがありますから、内部通気を生じさせない施工上の配慮が必要です。(断熱材内部の空気は静止させなければ、効果は半減します。) 6)いずれも弱点を補うブローイング工法の浸透により、隙間なく施工できることで、高気密・高断熱住宅性能が向上した。 | 
| ブローイング(吹込み)用断熱材の物質資料 1)断熱性能 ・密度の数値は高いほうが良い。熱伝導率は低い方が良い。 | 
| 項目 | 単位 | ロックウール | グラスウール | セルロース | |
| 密度 | kg/m3 | 25〜30 | 18 | 30 | |
| 熱伝導率 | kcal/mh℃ | 0.040 | 0.045 | 0.034 | |
| 適用部位 | 天井 | 天井 | 天井 | ||
| 重量m | 施工厚 | 100ミリ | 2.5kg | 1.8kg | 3.0kg | 
| 施工厚 | 200ミリ | 5.0kg | 3.6kg | 6.0kg | |
| 2)熱抵抗(uh℃/Kcal) ・数値の高いほうが良い。 | 
| 項目 | ロックウール | グラスウール | セルロース | |
| 厚さ | 100mm | 2.50 | 2.22 | 2.94 | 
| 150mm | 3,75 | 3.33 | 4.41 | |
| 200mm | 5.00 | 4.44 | 5.88 | |
| 3)熱貫流率(K値) (W/u℃) ・数値の低いほうが良い。 | 
| 項目 | ロックウール | グラスウール | セルロース | |
| 厚さ | 100mm | 0.40 | 0.45 | 0.34 | 
| 150mm | 0.26 | 0.30 | 0.22 | |
| 200mm | 0.20 | 0.22 | 0.17 | |
| 4)灼熱減量(500℃で1時間灼熱後の重量減少率)・・・数値の少ないほど良い。 | 
| ロックウール | グラスウール | セルロース | 
| 1.0% | 4.0% | 80.0% | 
| *セルロースが8割の減少に対して、無機質のロックウールおよびグラスウールの減少率は僅かである。 | 
| 5)吸湿率(JIS A 9524,温度40℃,湿度90%,96時間放置時の吸湿率)。 | 
| ロックウール | グラスウール | セルロース | 
| 0.4% | 0.3% | 19.0% | 
| セルロースは有機質のため、吸収率が高い。 | 
| 6)材料沈下率(試験体200t×1000×1000mm,振幅0.65mm,時間120分,振動時の沈下率) | 
| ロックウール | グラスウール | セルロース | 
| 7.2% | 17.0% | 20.1%* | 
| *建物は車の通過や地震、その他の振動により吹込まれたウールは沈下します。ウールの沈下は熱抵抗値の低下となります。施工上沈下率を見込んだ厚みか、沈下率の低い材料を選びましょう。 *ハイサーム 5.0% | 
| 耐熱性 | 
| 1)熱間荷重試験(JIS A 9504) | 
| ロックウール | グラスウール | セルロース | 
| 664℃ | 530℃ | 測定不能 | 
| *材料を加熱していき、10%減少したときの温度で耐熱性を比較すると、セラミック系のロックウールは優れている。 | 
| 2)体積変化率(600℃で15分加熱後の体積変化率) | 
| ロックウール | グラスウール | セルロース | 
| 1% | 39% | 測定不能 | 
| *ロックウールの原料は岩石を溶解し繊維にしたもの。600℃で加熱しても、体積変化はほとんどありません。 | 
| 3)吸音率(垂直入射吸音率) JIS A 1405,厚さ100mm,背後空気層100mm | 
| 周波数 | ロックウール | グラスウール | セルロース | 
| 125HZ | 0.75 | 0.45 | 0.72 | 
| 250 | 1.00 | 0.66 | 1.00 | 
| 500 | 0.84 | 0.84 | 0.85 | 
| 1000 | 0.97 | 0.77 | 0.97 | 
| 2000 | 0.98 | 0.93 | 0.98 | 
| *断熱材は、低周波域から高周波まで優れた吸音性を発揮します。また、ブローイングは隙間なく施工できますので、騒音防止に大きな効果があります。 |